上海小鳥はさえずるための毒を持つ合本版: 毒のように甘い京劇男子と亡命兵の運命の恋 (異国BLシリーズ)
超個人的評価:★★★★☆

著者 : 遊佐ミチル
小鳥文庫
発売日 : 2026-02-07

相変わらず重い。けど面白い!
舞台は1924年の上海。
帝国ロシアからの亡命兵と、売れっ子の京劇の役者。
本来交わるはずのない2人は雇い主と護衛として出会った。
娯楽が舞台から映画に移り変わろうとしている時代。京劇自体が少しずつ時代遅れになる中で花旦(女形)をしている受。年齢的にこのままではいられないという思いが強い受は、自分の引退公演に全てをかけていた。
金を集めるために権力者の息子と寝てみたりしても、そいつが粘着ストーカーになった上に父親に目を付けられ舞台に出演できなくなったり散々。なんとなパトロン探しをする受が護衛兼ダンスの先生として雇ったのが上官を殺して逃亡中の亡命ロシア人の攻。
雇用の条件は3つ。
1.傍にいろ
2.世話をしろ
3.抱けといったら、抱け
1、2は完璧にこなすくせに、どれだけ誘惑しても3には乗ってこない攻。
でも気づいた時にはお互いが手放せない存在になっている。
それでも彼ら二人、それぞれに抱えた運命に翻弄される二人の結末は。
作者のあとがきの以下がとっても印象的だったから紹介。
(二人の出会いは)恋の始まりというより、 「逃げ場のない人生同士がぶつかった瞬間」だったのかもしれません。
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