大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義 (宝島社文庫)
超個人的評価:★★☆☆☆

著者:久真瀬敏也
イラスト:yoco
宝島社
発売日 : 2023-11-07

河童に小豆洗いに…妖怪にまつわる災害伝承をめぐる今回。
このシリーズ、最初の方は災害伝承っていう概念と、それを巡る謎解きというか絵解きが面白いなあと思ったわけだけど、だんだん無理やり感というか、諸説ありますの一つの説を、たった一つの真実としてごり押しされているような感じがしてちょっと読むのがつらくなってきた。
先生と助手(主人公)がいつも同じ説を支持する違和感。
この説、わたしはちょっと弱いと思います。奇遇ですね私もです。実はそれだけではなくて…(以下解説、みたいな)
妖怪が好き!っていって謎知識を披露する(でもそれは妖怪を否定するために使われる)主人公が、たぬきが妖怪だと言われてピンとこないのは割と謎だし。なんか萌花が主人公なのに便利に使われているというか、あくまで先生の説を導いたり補強するためだけの相槌マシーンと化してて、ちょっと残念。
あとちっちゃな話なんだけど、不動産鑑定士のバイトの時に着るスーツを桜咲姉から借りている萌花。
ウエストとかのサイズがあってもパンツの裾を4センチもおらなきゃいけないスーツを人から借りて履き続けるのは、依頼人に会うようなお仕事だったら失礼じゃないのかなって。
いや、姉ちゃん(雇用主)もいつでも貸してあげる!じゃなくて、なんなら支給してやれよ。
妖怪って小説やらサブカルでは当たり前の存在だけれども、ドリームであり聖域みたいなところがあると思うんだよね。
だから余計にやや強引な解釈に反感を感じるのかなあ。
科学技術で妖怪の正体をあばくことを否定する萌花と桜咲。そこに信仰というものがあるんだから否定してはいけないっていうのが今回の結論。
でもね、君たち前の巻で神社も祭りも水害から身を守るための装置!って言いきってなかったっけ??
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